２日目

さて、２日目の朝時点で、指名女性６名のうち、３名とのお見合いが終わっています。

お客様は当初の希望順位の、本命、第２希望、第４希望と会えたところで、主要なお見合いはほぼ終わりました。

お客様の日程は非常にタイトなので、実家訪問をするとしたら今日の午後に限られます。つまりお昼ごろまでにお相手が決まることが実家訪問の条件となるので、実家訪問を優先しこれまでのお見合いの女性から結婚相手を決めるか、またはより多くの女性と会いに行くか、決意を固めるために考える時間をとるか、このあたりはお客様の選択となってきます。

お客様の答えは、会った３名のうち２名に婚約希望をすることでした。1556を本命、1931を第２希望とし、1675についてはまだ何も言わず保留としました。

希望順位（２日目朝）	希望順位（渡航前）	女性番号
1	1	1556
2	2	1931
保留	4	1675
まだ会っていない	3	2033
まだ会っていない	5	1377
まだ会っていない	5	1789

早速、1556と1931に対して、ベトナム側で婚約希望の連絡が行われますが、返事はすぐには来ないようです。あまり手ごたえは芳しくなく、その状況もお客様に共有されました。

病院で昨日のPCR検査の結果を受け取った後は、２名の女性の結果を待ちながら、本日午前中に会うことのできる1789の女性のところに行くことになりました。

1789に「刺さった」

さて希望順位としては最下位となっていた1789ですが、かつてダブルお見合い（オンライン婚約コースにおいて、２名の女性を比較するサービス）での漏れとなった女性で、当時の男性にも結婚希望するのに十分な高評価を受けたものの、対抗馬との兼ね合いで結婚にたどりつかなかった女性になります。当時の男性が高評価するだけのことはあり、お見合いでの振る舞いは圧巻のものがありました。

1789は日本語も交えながら楽しく軽妙なトークでお見合いを盛り上げ、良い内容にしていきます。半年前のダブルお見合い時と比べた大きな違いとしては、1789はお見合いの時点から、お客様との結婚を望む気持ちを前面に出していました。一般的な婚活の観点では、ダブルお見合いのときの男性と比べると、今回のお客様のプロフィールは大きく下回っていました。しかしそれにも関わらず、1789は今回のお見合いに限って、感情をこめて結婚を望んだのです。プロフィールに現れない、相性・インスピレーション・外見の好みなどの点で、このお客様は1789の女性に「刺さった」のでしょう。旺盛な結婚意欲を見せてきた1789は、女性にとって受け入れにくいプロフィールを持ちながらもやる気・熱意ひとつでベトナム渡航に挑んでみせたお客様にとって、最適な相手に他なりませんでした。

このお見合いは45分だけでしたが、内容は今回のお見合いの中で間違いなく最良でした。

思い切り良く婚約へ

結婚したい気持ちを前面に出していた1789は、実際にもこのまま婚約して昼食を家で共にすることを望んでいきますが、お客様は、「通訳や皆さんに相談してから決めます」と言って、実際には上位２名の結果を待つという婚活的テクニックを見せ、時間を稼いでいきます。

そしてお昼になっても上位２名の女性からの返事がいまだにないことが分かると、ここからはお客様ももう上位の女性に未練を残すことなく、思い切り良く、1789との婚約を選んだのでした。

かつて良いお見合いをしたものの、ダブルお見合いのために漏れてしまった1789の女性と、やる気・熱意に優れたお客様の、素晴らしいマッチングが、ここに実現したのでした。

なお、その後、２名の女性がお客様を断ったことも分かりました。

希望順位（最終）	希望順位（渡航前）	女性番号	結果
1	1	1556	女性からお断り
2	2	1931	女性からお断り
3	5	1789	婚約
保留	4	1675	保留
まだ会っていない	3	2033	ー
まだ会っていない	5	1377	ー

手配成功率＝100%（4/4）

余談ですが、ダブルお見合いのために漏れてしまった有力女性は、1789と1252の２名となっていましたが、いずれもダブルお見合いから半年ほどで婚約に至っています。メコンブライダルは、ダブルお見合いが有力女性からチャンスを奪うものではなく、むしろチャンスを与えるものであることを、ここに証明できたのでした。