現地対面コース時代の到来と、新システム「初期キャンセル」の紹介

新型コロナウイルスに伴う入国制限が各国で落ち着きを見せ始めている中、かつては海外在住ベトナム人の帰国にも厳しく制限をかけるなど強力な入国制限を課していたベトナム政府も、2022年3月にはうってかわって入国制限をほぼ全廃する形となりました。

他方で、2022年5月からは日本の入国も以前よりは緩和され、帰国の際にPCR検査証明書が必要ではあるものの、帰国後自宅に行くための公共交通機関の使用禁止という条件はなくなり、また自宅待機も短縮または廃止（滞在国と、ワクチン証明書の有無による）となっています。

この緩和状況が朝令暮改とはならなかったところを見たうえで、メコンブライダルも2022年6月頭に現地対面コースの受付を再開しました。また入国制限緩和に伴い、オンライン婚約コースに対して女性家族が納得するのが難しくなり続けている状況を受けて、6月末にはコロナ時期またはそれ以前に入会した女性の多くをオンラインお見合い不可の設定に変えています。メコンブライダルとしては現地体制への再編を急いだ形です。

2022年7月には日本の連休もあり、かつてメコンブライダルでお世話し成婚となった複数のカップルが、ベトナムへの夫婦同伴規制を果たしたようです。そして筆者も同月に、ベトナムを訪問してきました。お客様との直接の現地同伴は難しくとも、やはり自身でベトナムを視察もしないのに、お客様だけにベトナムに行くように説得するのは無理というもの、自分でも見てくる必要は大きかったと思っています。こちらも機会があればいずれ記事にしたいと思います。

◎オンラインから現地対面の時代へ

まずはオンライン婚約の時代を振り返りながら、現地対面の時代への理解を深めていきましょう。

プロフィール時代の再来

さて、コロナ期はなんといっても決断力の時代でした。ベトナム女性にとって来日する手段が非常に限られている中、オンラインでの結婚を受け入れられる貴重な男性は、プロフィール問わず引く手あまたとなり、挑戦すれば誰でも若い女性と幸せになれるという、2010年代前半のベトナム、あるいは1990年代後半の中国のような、夢の時代が一時的とはいえ再来したわけです。このチャンスを掴んできた方々は誰もが希少なチャンスを逃さないだけの決断力とクレバーさを備え、当人の通常の婚活ではなかなか実現できないようなレベル（プロフィール格差）の女性への指名を成功させた方も多くいました。

しかし2021年末頃から徐々に入国制限緩和の機運が高まってくると、それとともにベトナム女性側や女性家族側の考えにも変化が生じ始め、決断力だけでは押せなくなってきて、大幅なプロフィール格差の実現は困難になってきていました。

そしてベトナム側が2022年3月に完全解禁すると、日本側の解禁を待たずに、オンラインお見合いが拒否され現地対面を求められるケースが出始めるようになり、ここにオンライン婚約が優位性を持っていた時代は終わることとなりました。

こうしてベトナム国際結婚は、決断力一辺倒で押せる時代に一時的に「遡った」ものの、再びプロフィールとの総合判断の時代に戻ってきたことになります。決断力で頑張るタイプのお客様には苦しくなりましたが、逆にオンラインには従来手が出せなかった、直接会って決めたいタイプのお客様には、念願のチャンスがめぐってきたことになります。

最後の「コロナボーナス」

オンライン婚約が厳しくなったとはいえ、コロナ期の婚活のメリットはまだ残っています。メリットは「まだ男性の母数が少ないこと」にあります。結局婚活市場は需要と供給で決まるものなので、他の男性がコロナに怯んで身動きが取れない中で、先に動ければ、現地対面でありながらも、「コロナボーナス」は利用できるわけです。

そして、メコンブライダルは、オンラインには従来手が出せなかった、直接会って決めたいタイプのお客様を十分受け入れるだけの、自信のあるシステムを整えています。

◎新システム「初期キャンセル」

メコンブライダルとしては現地対面お見合いの体制を整えることは早かったものの、入会金・月会費のないシステムが逆に仇となり、固定客にダイレクトマーケティングができず、入国緩和後の現地お見合いの先鞭は他社に譲ることになりました。しかしコロナ期にどこよりも早くオンライン婚約コースによるベトナム国際結婚を考案・実施し、ずっと紹介体制を維持し会員女性を拡充し続けていたのがメコンブライダルです。紹介能力という点でも、コロナでも結婚紹介の最前線に居続けた経験値という点でも、いずれでも自信を持っています。そんな私たちがお客様に提案する新システムが「初期キャンセル」です。

レガシーシステム

まずは初期キャンセルの内容について触れる前に、コロナ前の従来の国際結婚、いわば「レガシーシステム」がどういった結婚紹介をしていたのか解説しましょう。

コロナ前に主流だったのは、現地で誰と結婚するか決めることです。メコンブライダルでは指名制を採用していますのでそれに準拠しますと、お客様がウェブサイト掲載女性の中から、外見やプロフィール等の点で気に入った女性を複数名選び、渡航中のお見合いでも複数名と会い、その中で外見や印象等で気に入った女性に求婚・婚約する方法です。

この方法のメリットは、男性の選択肢がかなり広い点、女性を比較しやすい点、あからさまに悪い女性を排除しやすい点、婚約後すぐに実家に行けるので家族を味方につける機会が早い点などです。

一方でデメリットは、どうしても全女性手配成功とはなかなかならない点もありますが、最も大きいのは「結婚相手をわずかな時間で決めなければならない点」です。

国際結婚は即決が当たり前なのですが、今は決断力が高い男性の多くはオンラインで幸せになっていしまいました。そうすると、今後の客層を考えるうえで、「結婚相手をわずかな時間で決めなければならない点」は重くなってきます。

他社型「プレお見合い」

「結婚相手をわずかな時間で決めなければならない点」を解消するために、多くの他社で行われているのはいわゆる「プレお見合い」です。コロナ前にも実施しているところがありましたが、コロナ後には増加しました。先に断っておきますが、メコンブライダルではこれはやりません。

手順はおおむね、

①女性とオンラインでお見合いをするが、これは顔合わせだけで、お互いに結婚は決定しない　②お互い気に入ったら、男性はベトナムに行く　③その後、結婚するかどうかお互いに決定する

という感じです。

この方法のメリットは、男性に考える時間を与えられることです。

一方でデメリットは、複数女性の比較が難しいこと、婚約ではない状態の扱いが難しいこと、失敗時の男性への負担が大きいことです。

「プレお見合い」が成功し、女性が前向き・渡航待ち状態になったとして、男性がもっとたくさんの女性と「プレお見合い」をしたいと言った場合、結婚業者としては最初の女性をキープし続けるのは工数的にも女性への義理的にも苦しく、これは難しいです。また、現地で他の女性と会うとしたら、「プレお見合い」女性が不成立になった場合になり緊急手配になるので、女性の比較という形にはなりにくいです。よって複数女性の比較は方式上難しいです。

またプレお見合いは婚約ではない状態なので、互いに自由恋愛が可能な状態という建前になります。男性はベトナムに行かないかもしれないし行っても婚約しないかもしれないのであれば、女性としても他の婚活を止めることは難しいです。そのような状況なので当然、現地に来た男性を女性から断るのも女性の裁量になるでしょう。

そのため、婚約できれば良いのですが、婚約できない場合、現地に行った男性は、他の女性とのお見合いもすることも難しいまま、帰国を余儀なくされることになります。ということであれば男性にも、少々期待と違ってもその女性との婚約を目指す誘因がはたらいてしまいます。

こうしてみると、なんだか「プレお見合い」の表面上のイメージとは裏腹に、レガシーシステムと比較して男性側にかなり自由の少ない婚約方法、に思えてきてしまいますね。

メコンブライダル流の挑戦「初期キャンセル」

さて、かなり引っ張りましたが、メコンブライダルの「初期キャンセル」は、レガシーシステムの良さを生かしつつ、渡航してくれるお客様にさらに安心感を与える制度設計にしています。

（「解約について」より引用）

現地対面コースでは初期キャンセルがあります。ベトナムでの成功報酬の支払い時点から、ベトナムでのお世話期間の終了日から３日後までの間の１回に限り、お客様が婚約者との連絡先の放棄（SNS等のブロック措置も含む）を行い、それを当社に申告することでできます。これは女性に非がなくてもできます。その場合、お客様は以下のいずれかを選択します。

お客様は現地で会った別の女性に婚約相手を変更します。
お客様は日本側の成功報酬の支払いを免れますが、ベトナム側の成功報酬は返金されません。

（引用終わり）

これは解約規定なので、お客様側でやることとしては普通に現地対面コースで渡航をしていただくだけです。

お見合いは２泊３日か３泊４日で、普通は１日目か２日目に結婚相手が決まるので、お客様は５～７日間ほど考える時間があることになります。その間、女性と気が合わなかったりなんとなくイメージと違ったりしたら、結婚相手を変更できます！男性側の判断だけで！これなら、相当幸せになれそうですよね！？

一応どうしても他の結婚相手を選べないとき用に、２番の規定もつけているので、必ず誰かに決めないといけない…、というプレッシャーも強くありません。いい人がひとりしかいなくて、そのひとりもコミュニケーションを進めてみたら性格が期待外れ…、というときは、心置きなくキャンセルして、次の婚活に向かっていきましょう！

もちろんこれは、オプション料金がかかる特約のようなものではなく、すべてのお客様に適用されます。

なんとなく既視感があるお客様もいらっしゃると思いますが、これは自社企画であるオンライン婚約コースのダブルお見合いにヒントを得ています。ダブルお見合いでも、入国制限緩和が進むまでの短い間ではありましたが、本来オンライン婚約コースに向かうほどの決心ができていなかったお客様からも好評を得ました。

そしてダブルお見合いの２名比較よりも、現地対面コースの複数比較は、超強力です。これで、女性と性格が合うか不安なお客様ももう安心！「プレお見合い」と違って、保留期間を後ろに付け足しているだけなので、婚約が決まるか分からないときに払う料金もとても少ないです。

ぜひぜひ、メコンブライダルのもとで、ポストコロナの婚活をいち早く成功させ、幸せを手に入れましょう！

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